2015- 

The series of Propositiona

 

抽象絵画、具象絵画に関わらず、高屋永遠の作品は現象学的な出逢いを可能にする空間を生成する。

そしてまた、このような邂逅を要求する。意味の定位ではなく意味の生成とその否定、そして存在・時間・空間の現出。これが彼女の作品の経験である。

 

プロポジション・シリーズ(Proposition: 命題や提案を意味する)とはヴィトゲンシュタインの『論理哲学論考』の「語りえぬものについては沈黙すべきである」という最終テーゼにヒントを得た進行中のプロジェクトである。

このシリーズの絵画は言葉が意味を生成する以前の<それ>が生起する場所を示している。

鳥のさえずりやさざ波の音が意味ではなく<それ>が現れたことそれ自体を示しているように。

 

《プロポジション14》において身体は、存在はしているが不完全な状態であるものとして提示されている。

例えば、右の画面に描かれている母体の中にいる子供は自分自身の身体を持ち始めようとしており、しかしそれと同時にその存在は母体への連結を身体的にも存在論的にも必要としている。このように、存在の意味においても物理的にもまた性においても未分化な存在は巨大なキャンバス上の世界に投げ出され、<そこにあるもの>として認識される。このような形で、未分化であることは<世界内にあること>を肯定される。

 

このようにして、高屋永遠は我々が語りえぬものの領域を絵画として提示している。ここにおいて描かれたものの外形的・現象学的現れは、象徴や記号として機能する前の存在、もしくは<それ>自体を表示する。

 

 

内海潤也(黄金町エリアマネジメントセンター、キュレーター)

 

2017-

The series of blue abstruct paintings 'Otherwise than being'

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2014- 2016

Works as 'Pre-proposition'

'A study - as an afterimage on the morrow of celebration'

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2014- 15

Work of photographs - a study of afterimages

 
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2013- 14

Works of experimental short film 

 

The Entities 

 

Year of production:2013

Running Time: 3:44 min

Color / Sound 

2009-2012 

Early works

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2006-

Drawings 

2009- Present 

Abstraction

 
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